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2025.09.24

バンパー下のガリ傷の直し方は?原因や放置するとどうなるか解説

バンパーは傷がつきやすいパーツのひとつであり、知らないうちにガリ傷がついているケースは珍しくありません。業者に修理を依頼すれば費用がかかるため、自分で直せるかどうか、そのまま放置しても問題はないのかなど気になることもあるのではないでしょうか。

この記事では、バンパー下のガリ傷について、傷の状態に応じた修理の可否や放置によるリスク、DIY補修の基本手順などをわかりやすく解説します。

バンパー下のガリ傷は自分で直せる?

バンパー下のガリ傷に限らず、車の傷の修理を業者に依頼するとある程度の費用がかかります。傷の大きさや深さによっては高額になることもあるため、可能であれば自分で修理したい、と考えるかもしれません。

ここではバンパー下のガリ傷は自分で修理可能かどうかの見極め方や、DIY補修のメリット・注意点について見ていきましょう。

自分で直せるかはガリ傷の程度によって異なる

バンパー下のガリ傷には、表面の塗装が軽く削れただけの浅いものから、素地が露出するほど深くえぐれたものまであります。

浅い傷であれば、市販のタッチアップペイントやコンパウンドを使って比較的簡単に補修可能です。バンパーは傷つきやすいパーツでもあるため、ある程度までの傷であればDIY補修がごく一般的といえるでしょう。

一方で、えぐれやひび割れを伴う深い傷の場合、DIYでは対応が難しいケースもあります。パテを盛って形を整え、下地から再塗装する工程が必要となるため、DIY初心者の場合は手間がかかったり、仕上がりに満足できなかったりするリスクもあるかもしれません。また、金属部分まで達している場合は、錆の発生を防ぐ処理も不可欠であり、十分な耐久性を確保するには高度な作業が必要です。

ただし、こうした深い傷や金属部分に達するようなケースでも、DIYで挑戦できないわけではありません。仕上がりを完璧に近づけるには時間と根気が必要ですが、その分だけ「自分で直した」という達成感も大きな魅力となります。

もちろん、仕上がりを万全にしたい場合や安全性に直結するような損傷では、業者に依頼するのが安心です。しかし、市販の補修用品を使ったDIYは業者に依頼する場合よりもコストを抑えられるだけでなく、愛車への理解を深めるきっかけにもなります。難しいケースであっても、まずはチャレンジしてみる価値があるでしょう。

DIY補修のメリット・注意点

DIY補修のメリットとしてまず挙げられるのは、コストが抑えられることです。業者に依頼すれば数万円かかるケースでも、市販の補修用品を使えば数千円程度で済む場合が多く、家計への負担を大きく減らせます。また、作業時間も自分の都合に合わせられるので、休日や空いた時間を活用できる点も魅力でしょう。

そのほかにも、「自分で直した」という達成感や愛車への愛着が増すことも、DIY補修ならではのメリットといえます。たとえ完璧な仕上がりでなくても、手をかけて補修した車はより大切に扱うようになり、車への愛着が深まるでしょう。

バンパー下の傷、放置してもいい?修理のタイミング

バンパー下の傷は、大きなものでなければそれほど目立たないケースもあります。修理するには時間や手間、費用が発生するため、特に問題がないのであればそのまま放置しておく、と考えることもあるかもしれません。

しかし、バンパーの素材や傷の深さによっては、思わぬリスクを招くことがあります。

樹脂バンパーの場合

樹脂製のバンパーは錆びないため、大きな傷でなければ放置してもそれほど支障はありません。軽いガリ傷程度であれば、見た目を気にしなければそのままでも問題ないケースは多いでしょう。ただし、表面の塗装が削れて白く目立つ場合や、えぐれが深く広がっている場合は、見た目の印象が損なわれるだけでなく、塗装剥がれが進行して補修範囲が広がる可能性があります。

特に査定や下取りを考えている場合は減点要素となりやすいため、浅い傷であってもDIYで早めに補修しておくことをおすすめします。小さなうちに処理しておけば、補修も簡単で費用も最小限に抑えられます。

金属パネルの場合

金属素材のバンパーの場合、傷の放置は避けるべきといえます。塗装が剥がれた部分から雨水や湿気が入り込み、塗装の下で錆が発生するケースがあるためです。気付かないうちに錆が進行すると、やがて板金作業が必要になるほどの大きなダメージに発展し、修理費用は一気に跳ね上がります。

特に潮風や融雪剤の影響がある地域では、わずかな傷でも短期間で劣化が進むリスクがあります。そのため、金属部に達している傷を見つけた場合は、できるだけ早く補修することが大切です。放置すると、最終的に車全体の寿命を縮めてしまう可能性も否定できません。

自分でできる!バンパー下のガリ傷の補修手順

バンパー下のガリ傷は、傷の程度によって補修方法が異なります。軽い擦り傷ならタッチアップペイントやコンパウンドで手軽に直せますが、えぐれやへこみを伴う場合はパテや塗装が必要です。

ここからは、傷の程度に応じた補修手順を紹介します。なお、作業前には傷の程度に関係なく洗車し、ボディの汚れを落としておきましょう。

ごく軽いガリ傷の直し方

ごく軽く小さい傷であれば、DIY初心者でも比較的簡単に補修できます。

1. コンパウンドで研磨

クリア層に留まる程度の浅い傷であれば、コンパウンドで磨くだけで目立たなくなります。細目から始めて中細、極細と段階的に仕上げていくと、ツヤが戻り補修跡もほとんど気にならなくなるでしょう。

2.タッチアップペイントで補修

塗装が削れて下地が見えている場合は、タッチアップペイントを使いましょう。点を打つような感じで少量ずつ塗り重ね、乾燥後に仕上げ用コンパウンドで磨くと自然な光沢が出て補修跡も目立ちにくくなります。

えぐれ・へこみがある場合の直し方

バンパーの表面がえぐれていたり、へこみを伴っていたりする場合は、より本格的な補修が必要です。

1. 下地準備

サンドペーパーでえぐれ部分のバリや段差を削り、なだらかにします。その後、脱脂剤で表面の油分を除去します。

2. パテで形を整える

傷の部分にパテを盛り、乾燥後に研磨して表面を滑らかに仕上げます。必要に応じて繰り返しながら、バンパー本来のラインに近づけていきましょう。研磨後は再度脱脂します。

3. プラサフと塗装

まずは塗料の密着性を高めるためにバンパープライマーをプラサフを塗布します。その後、薄く数回に分けて吹き付け、乾燥後に研磨して下地を整えます。その上からボディカラーに合わせた塗料を薄く、乾燥を挟んで重ね塗りしていきましょう。

4. クリア塗装と仕上げ磨き

メタリックやパール塗装ではクリア塗料を数回重ね、十分に乾燥させます。最後にコンパウンドで磨き上げると、光沢が戻り、補修跡が目立ちにくくなります。塗装範囲が広い場合はボカシ剤を使用するとより自然に仕上がります。

ガリ傷をDIYする際の注意点

バンパー下のガリ傷はDIYで直せるケースが多いですが、作業を成功させるにはいくつか押さえておくべきポイントがあります。ここでは、失敗を防ぎ、仕上がりをより美しくするための注意点をまとめます。

下地処理・脱脂は入念に

補修の仕上がりを左右するのは、塗装前の下地処理といっても過言ではありません。サンドペーパーで傷の段差をなだらかに整え、研磨後は必ず脱脂しましょう。油分が残っていると塗料が密着せず仕上がりに影響したり、早期に剥がれたりする原因になります。

塗料は薄く重ねる

塗装を一度で厚く塗ろうとすると、垂れやムラが発生しやすくなります。一度で仕上げようとせず、薄く吹き付け、乾燥を挟みながら何度も重ねていくのが基本です。時間はかかりますが、その分だけ均一で自然な仕上がりに近づきます。

スプレー塗料を使う場合は、缶をよく振り、一定の距離と速度を保つことも重要なポイントです。

乾燥するまではできるだけ動かさない

塗料やパテは見た目が乾いていても、中まで硬化していない場合があります。完全に乾燥する前に車を走らせたり、洗車をしたりすると仕上がりに影響することになりかねません。

パテや塗料の説明書に記載された乾燥時間を確認し、指定の時間内はできるだけ動かしたり触れたりしないようにしましょう。

カラーナンバーを合わせる

タッチアップペイントやスプレー塗料を選ぶ際は、必ず車のカラーナンバーを確認しましょう。カラーナンバーはコーションプレートに記載されています。コーションプレートの場所は車によって異なりますが、国産車の場合、運転席側もしくは助手席側のセンターピラーや、エンジンルーム内にあることがほとんどです。

ただし、カラーナンバーを合わせても、経年劣化や退色により色味が完全に一致しないことがあります。そのため、いきなり補修部分に塗るのではなく、目立たない箇所で試し塗りして色味を確認することをおすすめします。

脱着を伴う修理はエーミングが必要

近年の車の多くには、衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援機能などの先進運転支援システム(ADAS)が搭載されています。バンパーにはこのADASのためのセンサー類が設置されているため、脱着を伴う修理の場合はセンサー類の校正作業である「エーミング」が必要です。

エーミングは一定の条件を満たす専門の設備が必要であり、セルフでできるものではありません。エーミングを行わないとセンサーが正確に対象を検知できず、本来であれば作動するべきシーンで衝突被害軽減ブレーキが作動しないなど、ADASの誤作動を引き起こすリスクがあります。

そのため、バンパーの脱着が必要な規模の修理の場合は、業者に依頼するのが安心でしょう。

バンパー下のガリ傷はなぜできる?よくある原因

バンパーは路面に近い位置にあるため、ガリ傷がつきやすいパーツといえます。見た目の問題だけでなく、放置すると劣化やサビの原因にもつながるため、原因を理解しておくことは大切です。

ここでは、ガリ傷がつく代表的な原因を紹介します。

駐車場の車止め

バンパーのガリ傷の原因としてよくあるのが、駐車場に設置されている車止めによるものです。特にセダンやスポーツカーのように車高が低い車では、駐車の際に気付かないうちにバンパーが車止めに当たり、ガリ傷がつくことがあります。

また、コインパーキングに多いロック板式でも、板が完全に下がる前に動かして下回りを擦るケースが少なくありません。出庫時は、必ずロック板の動作を確認してから発進しましょう。

縁石や段差

道路脇の縁石や駐車場の出入口にある段差も、バンパー下のガリ傷の原因になります。特に正面から一気に乗り上げるとバンパー下を擦りやすいため、注意しましょう。車高の低い車ではリスクがさらに高まります。

こうした段差に進入する際は、車体を少し斜めにしてゆっくり入ると、接地する角度が緩和されてバンパー下を擦りにくくなります。

木の枝など道路上の落下物

気付かないうちにできているバンパーのガリ傷は、木の枝などの道路上の落下物が原因の可能性があります。特に高速道路やバイパスなどでスピードが出ていると、小さな枝や破片でも勢いよく接触して擦り傷がつくことがあります。

走行中は前方の路面状況をよく確認し、可能であれば落下物を避けるようにしましょう。車間距離を十分にとっていれば、前走車の動きから路面の異物に気付きやすく、とっさの回避もしやすくなります。

まとめ

バンパーは、傷がつきやすいパーツです。小さな擦り傷でも放置すればリセールバリューに影響したり、劣化につながったりする可能性があるため、早めの補修がおすすめです。

DIY補修を始めるなら、バンパーの傷直しに必要なアイテムがそろったバンパーキズ直し安心セットMH60203が便利です。さらに、塗装前の下塗り剤としてバンパープライマーを使うと塗料の密着性が高まり、仕上がりも耐久性も大きく向上します。

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便利なアイテムを活用し、小さな傷から気軽にDIY補修にチャレンジしてみましょう。自分の手で補修できたときの達成感は、きっと大きな喜びになるはずです。

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