【完全ガイド】車の塗装、パリパリ剥がれの原因とは? DIY補修から発生防止策まで解説
車の塗装が「パリパリ」と剥がれてきた・・・そんな経験ありませんか?
ホルツベース編集部では今回、塗装のパリパリ剥がれに着目、
塗装剥がれの原因、放置によるリスク、DIYの修理方法、
そして、発生を防ぐメンテナンス術までわかりやすく解説しますね。
①原因:車の塗装がパリパリと剥がれるのはなぜ?
原因1:経年劣化によるクリア層のひび割れ
車の塗装は一般的に「下塗り」「ベースカラー」「クリア」の三層構造です。中でも、外側にあるクリアは紫外線や酸性雨の影響を強く受け、長年の使用でひび割れが発生します。ひび割れから水分や汚れが浸透すると、塗装が浮き上がり、やがてパリパリと剥がれ始めてしまいます。ボンネットやルーフなど、日光を直接受けやすい部分は要注意です!
原因2:傷やへこみの放置による劣化
車の塗装面に小さな傷やへこみがある場合も注意が必要です。そこから雨水や汚れが入り込み塗膜下で腐食が進行することがあります。そのまま放置しておくと塗装が内部から剥がれ始めて広がってしまうのです。
原因3:鳥のフン・樹液・虫の死骸などのこびりついた汚れ
いつの間にか付いてしまう鳥のフンや樹液、虫の死骸などの汚れは、強い酸性やアルカリ性を持っており、塗膜を化学的に侵食します。長時間放置するとシミやひび割れが発生し、最終的には塗装の剥がれを引き起こすこともあります。早急に洗浄し、塗装へのダメージを防ぐことが重要です。
原因4:水垢・イオンデポジット・ウォータースポット
雨水や水道水に含まれるミネラル成分が乾燥すると、水垢や白いシミ(イオンデポジット)になり、放置すると塗装面に焼き付いてしまうことがあります。最終的にはウォータースポットとなり、塗膜が浮いたり剥がれたりする原因に!洗車後は丁寧に水滴を拭き取ることで予防できますから、試してみてください。
編集部コメント

ここだけの話ですが私、“かさぶた”を剥がしてしまう癖がありまして。パリパリ剥がれの補修時も、あの剥がす時の感触を実はとても楽しんでいます。“かさぶた”もパリパリ剥がれも「剥がしすぎには注意!ですね。特に塗装のパリパリ剥がれは気づいた時に早めの対処が大切です。
豆知識:塗装剥がれを放置するとどうなる

塗装剥がれを放置すると、主に3つのリスクが生じます。
- 錆の進行: 剥がれた部分から雨水や湿気が浸入し、金属部分が錆びる恐れが・・・
- 修理費用の増加: 劣化が広がると、再塗装が必要となり、修理費用が高額になります
- リセールバリューの低下: 中古車市場では、塗装の状態が査定に大きく影響することも・・・
塗装がパリパリ剥がれる前に、早めの補修が愛車の価値を守るために重要です。
②補修:挑戦!塗装剥がれを修復してみましょう!

まずは以下のアイテムを用意してください。
- 研磨用具:耐水サンドペーパー(数種類)、サンドブロック
- 脱脂剤:油分や汚れを除去するもの
- 養生資材:マスキングテープ、養生シート、新聞紙など
- 塗料類:プラサフ、ベースカラー塗料、クリア塗料
- 仕上げ用品:コンパウンド(粗・細・極細)、マイクロファイバークロス
- 安全対策:マスク、ゴム手袋、保護メガネなど必要に応じて用意ください
ホルツ商品を使い、DIYで塗装のパリパリ剥がれを補修する手順を紹介します。
【手順1】洗浄と養生
補修前には、洗車をして汚れを落とすことからはじめます。洗車後はしっかりと拭き上げ、補修部分の周囲をマスキングします。
【手順2】下地処理
最初は、塗装が剥がれた周辺を「耐水サンドペーパー」#600番程度でしっかり削り落とし、その後#1000番へと番手を上げて表面をなめらかに整えます。サンドペーパーはそのまま手で持つよりも、サンドブロック(研磨用の当て板)に巻き付けて使うと力が均一にかかり、段差が残りにくくなりますよ。
曲面の部分はブロックを使わずに手で軽くなじませるなど、場所によって使い分けるのもコツです。研磨後は粉や汚れが残らないように丁寧に拭き取り、次の工程に進みましょう。

サンドペーパー(amazonで購入)

サンドブロック(amazonで購入)
【手順3】脱脂
脱脂スプレーの定番「シリコーンリムーバー」で油分や汚れを取り除きます。缶をよく振ってから塗装面に直接スプレーし、すぐに清潔なクロスで拭き取ってください。この工程を省くとペイントの弾きがでたり、塗料がしっかりと密着せず、再剥がれの原因になりますからお忘れなく!

シリコーンリムーバー(amazonで購入)
【手順4】下塗り
下塗りには「プラサフスプレー300 グレー」がおすすめです。下地が見えなくなるまで薄く3〜5回に分けて吹き付け、10〜15分間隔で重ね塗りをします。その後は30分以上乾燥させましょう。これによって、塗料がしっかりと密着し、仕上がりが均一になります。最後に#1000番程度の耐水サンドペーパーで表面を整えれば下地処理の準備万端です。

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【手順5】カラーペイント
まず必ず、車のカラーナンバーを確認し、同色の塗料を選んでくださいね。
そしてペイント前には缶をよく振ってください(ペイント中にも時々振ってくださいね)。カラー塗料は塗装面から15〜30cmほど距離をあけ、薄く吹き付け乾燥させながら数回に分けて重ね塗りをします。一度に厚く塗るとムラや垂れ=パリパリ剥がれの原因になるので、乾燥を挟みながら薄く繰り返し丁寧に塗布しましょう。

【手順6】クリア塗装
カラー塗装が乾いたら、上から「クリアペイント」を重ね塗りして、ツヤと保護効果を与えます。カラー塗料と同じく薄く数回に分けて塗布するのがポイントです。乾燥ごとに塗膜の状態を確認し、ムラや垂れがないかをチェックしながら進めてください。

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【手順7】乾燥・研磨・仕上げ
完全に乾いたら「耐水サンドペーパー」#1200〜#2000番で軽く磨き、コンパウンドでツヤを出します。コンパウンドは、細目から極細と順番に磨くと、補修部分と周囲のツヤが自然になじみきれいな仕上がりを実感できますよ。小さな塗装の補修ならコンパウンド・ミニセットがお得です!

コンパウンド・ミニセット(amazonで購入)
編集部コメント

【手順4】のカラーペイントは、必ず車の型式プレート(コーションプレート)に記載されている純正色(カラーナンバー)同じ番号の商品を使用してくださいね。※純正色(カラーナンバー)の調べ方はコチラ https://www.holts.co.jp/howto/7
③予防:車の塗装のパリパリ剥がれ発生防止策
塗装剥がれの発生を防ぐために、次のメンテナンスを車いじりの習慣にしましょう。
- 定期的な洗車: 中性カーシャンプーで汚れを落とし、塗膜を守りましょう
- 水滴を拭き取る: 洗車後は、水滴を拭き上げてください
- 汚れの即除去: 鳥のフンや樹液、虫の死骸などは早めに取り除きましょう
- 直射日光を避ける: 車を直射日光の当たらない場所に駐車したり、カーカバーを活用しましょう
★まとめ:塗装剥がれは「早めの対処」が愛車を守る

車塗装のパリパリ剥がれは、経年劣化や紫外線、汚れなどが原因です。ですが、早めに補修や予防を行うことで、ボディの寿命を延ばし、美観も保つことができます。愛車を守る歓びと満足感を味わいながら、カーDIYを楽しんでくださいね。
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