探しに探して見つけた愛車でも、時間が経つと傷みや劣化、そして飽きが来るものです。そこで、今回はホルツから新たに発売されたEARTH COLOR(アースカラー)と各種補修製品を使い、筆者の愛車である30年前のJA11型ジムニーをイメチェン&補修していきます。予定している作業は、前後バンパー、ボディ下部、インパネの3箇所です。なお、筆者は現場経験15年の元自動車整備士ですが、塗装に関しては専門家では無いため、DIYで行うペイントの参考にしてください。
記事/撮影 増田真吾(自動車ライター)
バンパーに続いて作業に取り掛かるのは、ボディ下部のサイドシルです。筆者のJA11型ジムニーは、中古車で購入した時点でオールペンされた状態でした。購入店の話では、前オーナーがDIYで塗装したとのことでしたが、細かいところを除けばかなり上手に塗られています。
しかし、巻き上げた石でところどころハゲていたり、おそらく自分でパテ修正したと思われる箇所の塗装が劣化していたりという状況だったため、イメチェンを兼ねてボディ下部を補修することにしました。素地に薄く塗装された社外品のスチール製バンパーとは違い(Vol.1:バンパー塗装から続く・・・)、自家塗装のボディは塗りに入るまでの下地処理に苦労することになります。
まずはマスキングテープで養生後、運転席側の後方、塗装が割れている辺りから作業を開始しましたが、ここで予期せぬ事実が発覚。サンディングブロックに#100の耐水サンドペーパーを巻き付け削っていくと、元のカラー(紺色)でもボディ素地でもなく、すぐにクリーム色のパテが姿を現します。しかも、思っていたよりも範囲が広い・・・。改めて表面を確認すると、わずかにパテの面が盛り上がっていることもわかります。塗装が割れていたのもパテの部分であったため、この部分の研磨にはかなり時間を使うことになりました。
通常パテ面がある場合、元の塗装を含めすべて研磨し表面を整えなければなりません。そのため、今回も時間をかけて研磨していましたが、あまりやりすぎてしまうとDIYとしてはハードルが上がりすぎてしまうのでは?という不安がよぎり、こちらもある程度のところで研磨を中止。
サビが目立つところにはサビ取りクリームでサビを除去した後、刷毛塗りタイプのサビチェンジャーでこれ以上サビが広がらないように処理をしておきます。(サビが茶色から紫か黒に変わればOK)
サビチェンジャーの乾燥を待つあいだ、助手席側の下地処理を行います。こちらは運転席側のようにパテが盛られていることもなく、表面を整える程度の足付けで処理を済ませました。
運転席側のサビを処理した後、シリコンリムーバーで脱脂を行い、プラサフスプレー(グレー)を塗っていきます。また、特に下地に問題がなかった助手席側は、プラサフではなく万能型プライマーのミッチャクキングを使用しました。
そう、ここでも通常の塗装よりも下地処理を軽めにできている理由は、最終的に塗るアースカラーがマットタイプであるため凹凸感が目立たないからですYouTubeなどでプロの板金屋さんが簡単そうに塗装していますが、ムラなくきれいに仕上げるのはかなりのコツと経験が必須。そのため、塗りムラや凹凸感が目立たないのは、DIYでアースカラーを使う大きなメリットです。(#3ボディ下部塗装後編に続く・・・)
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