2024.06.26

強靭な塗膜、2液性ウレタン塗料の「タフウレタン　マットブラック」！

前回の「タフウレタンクリア」に続いて今回はタフウレタンシリーズの「タフウレタンマットブラック」を紹介します。クリアの商品説明と重複しますが、念のため説明しておきたいと思います。

ホルツのマットブラック塗料には大きく分けてアクリル系ラッカー塗料と2液性ウレタン塗料の2種類があります。

今回紹介する2液性ウレタン塗料「タフウレタンマットブラック」は、塗料と硬化剤の2液が混合されると硬化し塗膜が成形されます。２液反応硬化型ならではの塗膜の厚さ、仕上りの美しさで天候（耐候性）やガソリンにも負けない強靱な塗膜性能を発揮します。

注意点は2液が混合すると反応が始まり、6時間以内で作業を完了する必要があります。

その後は硬化してしまうので使用することはできません。1回使い切りではありますが、その分プレミアムな塗料でこだわりの塗料をお求めの方におすすめです。

シビアコンディションで使用される自動車やオートバイのボディ、パーツ、ヘルメットやガソリンタンクなどの外面保護としてもおすすめします。ワンラック上の塗料をお求めの方にぜひお試しいただきたい商品です。

一方、アクリル系ラッカー塗料は、一般的な塗料で溶剤が揮発することで乾燥し塗膜が成形されるので乾燥が早く作業効率に優れています。

アクリル系ラッカー塗料は「つや消し黒３００ A-9　MH11609」と「アースカラー　マットブラックMH11457」の２種類をラインアップしています。

2液性ウレタン塗料の「タフウレタンマットブラック」の特長

●耐候性・耐ガソリン性・耐衝撃性に優れた2液性ウレタン塗料

●速乾性で超耐久・強靭な塗膜を形成

●塗布面積は、2～3回塗りで0.9～1.4㎡ (塗り方や下地により差が出ます）

塗装がやや劣化しているワイパーアームをタフウレタンマットブックで塗装してみます

まずは塗装の状態を確認します。

さいわいにも今回のワイパーブレードはサビなどが発生しておらず、軽度の劣化なので、クリーニング程度の前処理をしてから下塗り塗装、「タフウレタンマットブラック」塗装で済みそうです。

今回はシリコンリムーバーでクリーニング＆脱脂を行い、下塗りのミッチャクキングを塗装、「タフウレタンマットブラック」を塗装します。

左から作業順にシリコンリムーバー、ミッチャクキング、タフウレタンマットブラック

サビなどが発生している場合は、耐水サンドペーパーなどでサビを落としてからの作業となります。

サビの上から塗装すると塗装剥がれの原因となってしまいます。

作業しやすい様にワイパーアームを外しました。

まずはシリコンリムーバーで汚れや油分をしっかりクリーニング＆脱脂します。

次に下塗りのミッチャクキングを塗装します。

ミッチャクキングは塗料との密着性を高め、剥がれを防止するプライマーと呼ばれる役割の塗料です。

一度に厚塗りせず、3回程度に分けて重ねりします。（重ね塗りは15分程度の間隔をあけましょう）

ミッチャクキング乾燥後、2液性ウレタン塗料「タフウレタンマットブラック」の塗装です。

この塗料は塗装前に2液性ウレタン塗料特有の準備が必要になります。

まず缶底のネジキャップを外し逆さま（ネジ側）にして突き当りまで回します。

30回程度よく振って攪拌し10分程度置きます。その間に塗料が反応するように3～4分ごとに30回程度よく振って攪拌してください。静置後、容器を30秒程よく振り、硬化剤を混ぜます。

準備が完了したら、いよいよ塗装です。再度脱脂して塗装面から20㎝前後離して平行に均一にスプレーします。

ワイパーアームは複雑な形状をしているので、色々な方向から塗り残し、ムラが出ないように確認、注意して塗っていきます。

2回目からも厚塗りせず、薄めに均一に4～5回程度塗り重ねます。（慌てず重ね塗りは5～10分程度の間隔をあけましょう）

※乾燥が進むとレベリング作用で自然にムラが消えていきます。

乾燥したら取付けて完成です。

見栄えも良くなり、新車時のような状態まで復活しました。

また、2液性ウレタン塗料の「タフウレタン　マットブラック」で塗装したことで劣化やサビから長期間保護する事が期待できます。

DIYでも出来る範囲ですので、チャレンジしてみては如何でしょうか